5ひろみ

ゴルフのスコアで、「-1」「-2」は「ワンアンダー」「ツーアンダー」と読む。「-9」「-10」は「ナインアンダー」「テンアンダー」と読む。ところが-10以降の「-11」「-12」は「じゅういちあんだー」「じゅうにあんだー」と、急に日本語読みになる。このような中途半端な日本語読み表現を指摘している左利きで天秤座の遠洋漁業関係者は日本に多数いることが想定される。恐らく4人はいる

問題はこれだけではない。
先頃打ち上げに成功した「H2Aロケット」は「えいちにーえーロケット」と発音するということが、テレビで聞いて初めて知った。「H」と「A」は英語読みでなぜ「2」だけ日本語読みなのか?これは先のゴルフのスコアの読み方の中途半端さ加減に匹敵する。しかも「2」を「にー」と伸ばすのは何事か。油断すれば「ツー」に聞こえるかもしれないなどという甘い考えを張り巡らせているのか。

こんなことが許されると恐ろしい事態が起こることは、遠洋漁業関係者も危惧している。「筑紫哲也のNEWS23」は「ちくしてつやのニュースにーさん」となり、あたかも筑紫哲也の先輩芸人「にゅうす兄さん」を指している表現と取られかねない。

それだけではない。スピルバーグ監督の1985年製作作品に「グーニーズ」という映画がある。この「ニー」は正当なものなので、そっと胸を撫で下ろす事ができる。ところがこの映画の続編企画が進行中との噂がある。タイトルは当然の如く「グーニーズ2」だ。「ぐーにーずにー」。最初の「にー」と、後の「にー」との間のわずか0.47秒で、日本国民の96.3%が遺憾の意を表明することになる。

「なんでもかんでも横文字読みをすればいいってもんじゃない」と言えばいいってもんじゃないのだ。

2005.02.27 / n_a_r_y