日本独特の価値観には様々なものがあるが、「極道の世界」などは、外国人に理解され難い、文字通り「極」に位置する存在だろう。「サカズキ」や「ユビヅメ」「ハラキリ」、何故か日本刀で「ナグリコミ」など、朝起きて会社行って帰ってくる間にお目にかかることなどまずあり得ない。通勤電車で隣に座った人とサカズキを交わしたり、「毎昼、ランチの後にユビヅメしてます」などという男前な人がいたら、抱かれてみたい。
そう、カタギの我々にとって極道は完全に異世界なのだ。
とは言っても人体構造的には一般人と変わりがないわけで、親知らずも生えるし、足がつることもあるだろう。電子ジャーを買いに行く時だってあるはず。イマドキならパソコンを買ってインターネットにハマったりしてもおかしくない。
しかし、硬派の中の硬派「極道」の男には、スジの通ったスタイルを貫いて欲しい。
第一回
「やってはいけない」
〜極道PC編〜
･ヤクザがHD増設
極道は純正が基本。「お父さんの時間」的な作業をしてはいけない。
･ヤクザがデータバックアップ
極道は死ぬか生きるかの世界。予備や保険は意味をなさない。
･ヤクザがiMac
極道がクリスタルでどうする。
･ヤクザが壁紙設定
極道ならデフォルト設定を貫いて欲しい。
･ヤクザがUSB接続
極道にプラグ＆プレイは必要ない。USBハブなんか論外だ。SCSIだろ。
･ヤクザがデスクトップにショートカット
極道が効率性を求めてはいけない。フォルダを階層化させるのも軟弱だ。いっこのフォルダにぜんぶ入れてほしい。
･ヤクザがFLASH
FLASHってホームページ上で動くアレか？極道はうごかしてはいけない。
･ヤクザがTell target
なんか知らんが使用禁止だそうだ。
･ヤクザが脅しメール
悪気はないんです。ごめんなさい。